2011年02月12日

メイリオ・行間の調整

やってみました
前回の記事でちょっと触れた、
「縦の空隙、横の幅、共に幅をMS UIゴシックに揃えたフォント」
を、作ってみました。
結論から申しますと、常用するにはちょっとなあ、な出来だったのですが、一応手順を記録しておきます。

※当初はいまひとつと思っていた方法だったのですが、MeiryoKe_UIGothicのみの行間を整えることで、十分使える方法になりました。
以下でご説明するのは、修正した手順です。


作り方
こちらの記事を参考に、ttfname3.exeをダウンロードしてきます。
・フォントフォルダからコピーしてきた
meiryoKeGothic.ttcを
ttfname3.exe
にドラッグ&ドロップ。
生成された
meiryoKeGothic.xml
の"Header"1カ所の値を、以下の通り書き換えます。

※meiryoKeGothic.xmlには、
「meiryoKeGothic」、「MeiryoKe_PGothic」、「MeiryoKe_UIGothic」
の、3種類のフォントのデータが入っています。
ここで書き換えるのは、一番最後の「MeiryoKe_UIGothic」の値のみです。
「Font(2)」というくくりを探すと、わかりやすいです。

初期値
  Ascender="1962"
  Descender="-446"
  TypoAscender="1798"
  TypoDescender="-250"
  WinAscender="1962"
  WinDescender="446"
  AverageCharWidth="1024"
  Codepage1="000a000f"
  Codepage2="00000000"

書き換え後
☆ Ascender="1731"
☆ Descender="-317"
  TypoAscender="1798"
  TypoDescender="-250"
☆ WinAscender="1731"
☆ WinDescender="317"
  AverageCharWidth="1024"
  Codepage1="000a000f"
  Codepage2="00000000"

(☆が書き換えた行です)

要は
1962→1731
446→317
の置き換えです。
数値は、meiryoKeConsole.ttfの値に合わせました。

書き換え後、書き換えたxmlファイルとmeiryoKeGothic.ttcファイルを、一緒にttfname3.exeにドラッグ&ドロップすると
meiryoKeGothic_mod.ttc
が生成されます。
これを
meiryoKeGothic.ttc
にリネームして、Fontsフォルダの元ファイルを退避させた上で新しいファイルを上書き、再起動すれば、行間が詰まったMeiryoKe_UIGothicを使うことができます。


使用感
で、これをMS UI ゴシックと置き換えて使用してみたところ、前回ボタンが消えていたアプリは正常に、かつメイリオ表示で使用することができました。
ブラウザなど、長い文章を読むアプリではMeiryoKe_PGothicを指定してやることで、行間の詰まりを感じずに閲覧ができます。

ちなみに、MeiryoKe_PGothicの行間を詰めてしまうと、ブラウザの表示は

ブログの画面キャプチャ
↑こんな感じになります。
好みの問題かとは思うのですが、私はどうも、元のMeiryoKe_PGothicのほうが好きかな、と。
でもシステムの表示を正確に、かつきれいに、というのも捨てがたいので、
MeiryoKe_UIGothic→行間を詰める=文章は読みづらいが、システムフォントとしてだいたい正しく表示される→システム用のみに使用
MeiryoKe_PGothic→行間そのままで、閲覧用に使用
という風に使い分けてみようという趣旨です。


ボールドフォントも入れ替え(蛇足?)
ついでですので、meiryoKeGothicB.ttcも同様にUIGothicの部分だけを書き換えて入れ替えました。
が、こちらは、Fontsフォルダの元ファイルを退避させようとすると、「使用中です」のエラーが出ました。
unlockerというソフトを使って、meiryoKeGothicB.ttcのロックを無理矢理解除、移動させて上書きさせましたが、外したプロセスが何かやっていたらしく、再起動するまでアプリケーションのタイトル部分が文字化けしていました。
この文字化けは、再起動すれば直りました。
同じことをする場合は、入れ替えたら即再起動できる状態でのトライをおすすめします。
なお、このボールドフォントがどこに使われているか/行間の違いで文字が崩れる問題が発生するのかどうか、については、実は未確認です。特にトラブルが起きないようなら、入れ替えなくてもいいのかもしれません;


フォント入れ替え後の設定
というわけで、現在のレジストリ設定は以下のようになっています。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]
"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128"
"MS ゴシック,128"="メイリオ,128"
"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128"
"MS Gothic,128"="メイリオ,128"
"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128"

↑ituneでMS Pゴシックが使われているため、あわせて置き換えを行いました。MS ゴシックはおまけです。
 今後、MS ゴシック、MS Pゴシックを使ったアプリで表示崩れが起きたら、これらのキー削除で対応するつもりです。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink]
"Lucida Sans Unicode"
"Tahoma"
"Microsoft Sans Serif"
の一番はじめに、それぞれ
="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"
を追加

↑行間の調整により、日本語文字が小さく表示される問題が解消し、欧文フォントはこの指定のみ(FontSubstitutesのキー追加なし)で表示可能になりました。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Console\TrueTypeFont]
"932."="MeiryoKe_Console"

前回の記事で追加した、コマンドプロンプト用のキーです。

[HKEY_USERS\.Default\Control Panel\Desktop]
"FontSmoothingType"=dword:00000002

↑起動時の「ようこそ」の文字にCleartypeを適用します。初期値は00000001

とりあえずこの設定でいこうと思います。
元に戻すには、あらかじめバックアップしてある初期値のレジストリを実行+上で追加したキー全削除+バックアップしてあるmeiryoKeGothic.ttcとmeiryoKeGothicB.ttcをFontsフォルダに上書き、という手順になります。


おまけ・itune
ituneのフォントを変える方法として、こんなのも見つけました。

未だにフォントが汚いiTunesのiTunes Storeのフォントを綺麗にする方法
(以下引用です)
方法は、まず、iTunesを閉じた後に「C:\Program Files\iTunes\iTunes.Resources」の「iTunes.css」をテキストエディタで開きます。開いたテキストの最後に以下のテキストをコピペ。上書きします。
*{ font-family:'メイリオ',Meiryo !important; }
↑メイリオフォントの場合。
*{ font-family:'meiryoKe_PGothic'!important; }
↑meiryoKe_PGothicフォントの場合。
ただし、*が大文字なってますので、コピペした後*を小文字に変更するのをお忘れなく。
(引用ここまで)

この方法だと、ituneのアップデートごとにCSS編集を行う必要はありますが、フォント置き換えができない場合は、便利なテクニックだと思います。ということで覚え書き。


それにしても
私はメイリオが好きすぎます。

(2011/02/13 0:26 記事を大幅に修正)
(2011/02/13 22:51 meiryoKeGothicB.ttc書き換えについて追記)


posted by にくす at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | PCあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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